頑張ったのに今回犬いなかった。ショック。
ハハッ。
落ち着いて。
何十年私をやってきたと思ってるのかと。
もうこんな事には慣れっこでっせ。
発表会だからといって、これっぽっちも己の力を過信してなんかいない。
そう。
出発の時間に起きるなんてなぁ!!
この間の会社の始末書にも、
『やったはずだという過去の自分を2度と信用致しません。』
と書いた私。
自分を信用なんて致しません!!
昨日寝る直前に、必要な物は全てまとめ上げ、着替えて即出発出来る状態にしてあります!!
さぁほら髪の毛セットしたら即着替えて
やばいベルトがない。
あぁちくしょう。
どっかいったベルト!!
パンツ落ちてくるから!!
あいついないとずり落ちてくるからーっ!!!
落ちたら痴女だがもう時間がない。
左手にバイオリン、右手でパンツ持って出発。
まさに心境はデッド オア アライブ。
途中でスズランテープ的なの売ってたらそれ買おう。。。
くっそ予定ではもう着いて、曲の練習してるはずだったのに!!
そんでまたこれが道に迷っちゃうから!!
前に来たことあると言っても、それは2年前の話。
さぁて。
ここは、どこだい?
刻一刻と迫る時間。
本当にね、もうね、まだ目的地に着いてないのに心が折れるよね。
もう帰ろうかな。
明日からまた研修でしばらく千葉だし、まだ資料作れてないし。
目的地つかないということは、今回はご縁がなかったという事で。。。とUターンしたら、後ろに4〜5人、一家かな?右往左往してる。
私はね、ピンときました。
絶対同類。
迷子の特徴その1。
誰もいない所で人を見ると、助かったと感じて笑顔になる。
後ろのおじいさまと目が合う。
おじいさまの微笑みが眩しい。
私も道が聞けると思って笑顔になる。
特徴その2。
その微笑みを崩す事なくこちらに近づいてくる。
おじいさまと私の距離がグンと縮まる。
(*ノ∀`*)すいません道に迷っ
ヾ(o´∀`o)ノ『こんにちはー。〇〇に行きたいんですけど。。。』
ほらやっぱ同類。
(*ノ∀`*)私も迷子なんですー。
ヾ(o´∀`o)ノ『。。。へへっ。』
なんとか辿り着き、喜びを噛みしめる。
間に合えば、いーんです。
私には、十分なんです。
ぁ!!
何人か知ってる人がいる!!
よかったー!!
そそっと遊びに行くあれ?!2年前少年だった子が、なんか背すっげえ伸びてる?!
成長半端ない。
(*ノ∀`*)少年!!久しぶり!!
(o'∀')b『あ、お久しぶりです。』
敬語使えてる?!
なにこの成長!!
もう髪の毛ワシャワシャ出来ない。
なぜなら彼は少年から青年へと成長してるから。
ちょっとさみしい。
2年って。凄いな。
彼は2年の間に立派に成長したというのに、私2年間なにしてたんだろうか。
2年前も今日も、私は道に迷ってた。
なんも変わってねぇ。
そんな、センチメンタルな雰囲気を吹き飛ばす程のきらめくシャンデリアに包まれながら始まった発表会。
プログラムを見ると、私は中盤でカンタービレ弾いて、後半でアベベルムコルプスを弾くことになっている。
まだ緊張しない。
余裕ぶっこいて他の人の演奏を聴けます。
他の人の演奏を聴いて、自分の演奏がいかにやばいかを思い知る。
え?緊張しないの??
なんでそんな皆堂々と弾いてんの???
みんなうますぎでしょ。
やばいねなんだこの発表会。
いや発表会?
途中からなんか演奏会みたいになってない??
なんだこれ。
こんな所に私がいるとか。。。
(*ノ∀`*)図に乗ったわー。
本当調子こいたわ。
やべえ。逃げたい。
もう全力で逃げて誰も知らない島に行きたい。
そして魚を取りながら自由気ままに暮らしたい。
肩をポンと叩かれる。
『出番です。』
(*ノ∀`*)。。。終わった。
さよなら平和な日々。
こんにちは緊張と人の視線。
ここまでずっと黙ってて、皆も疲れただろうから、私が弾く時位は賑やかにお話しとかして頂きたい。
そこの前列に座ってる知らない方!!
そんな暖かい眼差しで見ないで!!
後列のマダムも!!
微笑まないで!!
私はあなた方を知らない!!
だから!!
こっち!!
見ないで!!
あーほら失敗するだろうなと思ってた所はやっぱ失敗したあれ?!何?!今まで1回も失敗しなかった所で蹴つまずいたてかこれもう戻れないパターン今うちどこ弾いてんだろ??
なんだこの音?!
。。。ちっ。
((*゚Д゚)ゞ センセーやだ初めから弾かせて!!
( Д ) ゚ ゚
『お、おぅ。』
仕切り直し。
会場の目が一層暖かくなる。
だから!!
その目を!!
やめて!!!
拍手も!!
そんな目で!!
見ないでっ!!!
あぁダメだそんな時はあの魔法の言葉を思い出せ。
幾度となく私を救ってくれたこの言葉。
。。。
皆もお前の演奏を聴きたくて来たんじゃない。
お前は本当に聞きたい人達のついでに聞いてやるだけだ。
。。。
私はついで。
私はおまけ。
私はおまけ!!
よし!!
もう視線なんか怖くない。
なぜなら!!
私はおまけ!!
私はみんなを知らない。
皆も私を知らない。
そして多分2度と会わない。
そんな人達に緊張してどーする。
大体が一度失敗して本来なら弾かせてもらえないのに、お情けでもう一回弾かせて貰えるってこと以上の失敗があるなんて思えない。
もう緊張しないでしょ。
何回やっても失敗する所は失敗するんだから、もうそこは、え?そういう曲ですけど?って顔して乗り切ろう。
初めからそう思って弾けばよかった。
結果、練習の時の成功率60%以下だった所は失敗し、以上の所はまぁまぁ弾けた感じで、2回めカンタービレ、初回より緊張する事なく無事終了。
ピアノ合わせのあの頭を抱えていた時に比べれば、何パーセントかは弾けるようになったんじゃなかろうか?
いーんじゃない?
それに。
前回の時の反省、
- もっと音を大きく出して弾きたかった。
- もっとビブラートかけたかった。
っていうこの2つは今回克服できたと思うんだ。
多分。
きっと。
自分の演奏聴いてないからわかんないけど。
やれたつもりなんだけど、どーだろ。
自分的には、
結果オーライ。
この後はしばらくないから、また皆の演奏をゆったりと聴けます。
ふぅ。
やっぱ皆うまいな!!
皆どんな練習してるんだろ。
本当に上手。
ちょっと休憩挟んでの後半戦。
来たぜアベベルムコルプス!!
私にとってのデザート的存在!!
カモンアベベルムコルプス!!
今日初めて一緒に弾く紳士と出会って、休憩中に試し弾きした時はまぁまぁ弾けた。
だがしかし、私は自分を信用していない。
私の事です。絶対今まで成功してた所で失敗する!!
どこだ。
楽譜を見ながら指板を押さえて確認していく。
どこで私は失敗するんだろう。
多分何も考えないで弾いてる所で失敗するんだ。
だめだどこで間違えそうになるか分かんないや。
もう本番で間違える所を待つしか出来ない。
そして迎える本番。
ピアノの伴奏が始まる。
あーやっぱり綺麗。
うん。この曲は、本当に綺麗。
出来れば綺麗なままで終わらせたぃあー!!ちょっと失敗した!!
くっそ!!
カンタービレよりこっちのが悔しい!!
普通に出来てた所間違えた!!
でもまだ曲終わってないから!!気を取り直して!!
よし!!
最後は綺麗に出来ました!!
紳士の方を見て、紳士が弓を離すタイミングで私も一緒に弓を離す。
今日初めて会って弾いたにしては、頑張りました。てか紳士がナイスエスコート!!
もう一回弾きたいなこれ。
やっぱ綺麗だったな。
これで本当に終わったので、私は皆の弾く姿をお酒を飲み、おつまみを食べながら優雅に聴く。
皆上手すぎCDか何かなのでしょうか。
凄いなぁ!!
最後にヒゲ先生の演奏。
ヒゲ先生の右手と左手は一体どーなっているのだろうかと思う位の凄い演奏でございました。
なんだこれ。
いやこれ本当なんだこれ。
神?神なのヒゲ先生。ヒゲ神??
いつもお菓子くれる人じゃなかったの??ヒゲ神??
ぇなんでこんな人がうちなんか教えてくれてんの?
大丈夫?逆にこれこのまま習ってて大丈夫なの??
私に教えてくれる時間、神のムダじゃない??
てか久々に顔見たけど、そんな顔だったっけ?
心なしか後光さしてるけど大丈夫?
もうなんか、あの、あれだ。
凄すぎて、ひく。
すっごいなー。
なんつーかもうこの人の演奏聴けるならこの先コンサートとか別に行かなくてもいーや。
コンサート行くお金あったら、ヒゲ先生のとこ行くわ。
ふと前に習ってた先生を思い出す。
そーいえば私、前の先生の演奏する姿見れてないんだよなぁ。
まぁうちが発表会出てなかったのと、先生の演奏会ある日に仕事が被って行けなかったってだけなんだけど。
先生の弾く所も見て見たかったぁ!!
あー!!もったいない事したなぁ。
ヒゲ先生の神かと思うような演奏も終わり、そのまま飲み会に突入。
皆終わったからお酒が進む。
お酒、美味しいよねー!!
(o'∀')b『ピザ出来たよー』
イェーイピザー!!
。。。
ピアノの先生とヒゲ先生にお礼を言って、今年の発表会、無事終了。
帰りの電車で、動画に撮ってくれてた自分の映像を怖いもの見たさでチラ見する。
あぁ、まぁ。。。
あれだ。
一部崩壊してたけど想像してたより酷くはないし、思ってたより綺麗でもない。
普通!!
録音だと自分の音が大きいか小さいか分かんないや。
どーだったんだろ。
自分では思いきり弾いたつもりだったんだけど。
ビブラートも前回に比べればかかってるけど、それでも普段の練習の時の方が途切れる事なくかけれてた。
本番ってやっぱ難しいな。
今回分かった事
- 自分の演奏は、思った以上でも以下でもない。
- 自分の音の大きさは、録画からだとよく分かんない。
- 本番になるとビブラートが音の始まりと終わりにかってない。
- ヒゲ先生はヒゲ神。
以下踏まえての次回に向けての練習
- 曲を選ぶ時は適当に決めない。いくらいい曲とはいえ、まずは己の身の丈に合わせて、弾けそうかどうか考える。
- ビブラートは全部かける。
- 音の大きさどうだったかヒゲ神に聞く。小さかったと言われたらもっと大きく弾けるように練習する。
- 音がモゴモゴしてるから、もっとはっきり発音したい。
こんなとこだな。
後1個あるけど、これ書いて本当にそうだったら、なんかもうバイオリン弾いて遊ぶの辞めるべきじゃないか位の致命的な欠陥な気がするから、まだ確信が持てるまでは書かない。
なんだかんだで楽しかった!!
また皆に会いたいなぁ!!
次会う時までに、練習しよ。